我が家の「木の家具」紹介|いとう家の住宅

こんにちは!広報の吉川です。
夏真っ盛りですね。お盆期間中、皆さんはどこかにおでかけされましたか?
我が家は山梨に行った後、長野にある夫の実家に帰省しました。この日はめずらしく20〜25℃くらいの涼しく過ごしやすい気温で、毎年続く猛暑により失われつつある「避暑地」感を堪能できました。
そして癒されながら帰宅すると同時に、旅の支度でちらかった我が家の現状に愕然とし(出かける前からわかってはいたのですが)、「これは掃除せねば!」と最終日は部屋の片付けをしました。

気を抜くと物置スペースとなり、ごちゃごちゃしてしまいがちなダイニングテーブル(いとう家のリアルな日常をチラ見せ)

 

普段から片付けの目安の一つとして、「テーブルの上には必要最低限のものしか置かない」と決めているのですが、生活しているうちにどうしてもテーブルや椅子などに物を置いたり掛けたりしたままになりがちです。
せっかく揃えたお気に入りの家具だからこそ、ちゃんとした使い方をしたいものです。

ということで!
今回は、いとう家の「木の家具」をご紹介していきたいと思います。
これから新しい家具購入を検討されている方や、家具に興味のある方にはぜひ参考にしていただけましたら嬉しく思います。
(ちなみに以下に紹介する写真は片付いている時のものです。笑)

ーーーーーー
【目次】
 ・テーブル編
 ・椅子編
 ・まとめ
ーーーーーー

テーブル編

丸テーブル|家具の手・若葉家具

ダイニングの中心にある丸テーブル。
私たちの自宅を設計いただいた家具デザイナー小泉誠さんデザインで、天板を若葉家具さん・脚は工務店で大工さんがつくるという、家具メーカーと工務店が協働して製作する家具です。脚は住宅の柱をつくる際の技術を利用し、家を建て替える際の古材を脚に使うこともできる、つくり方や材料としても魅力的で面白いテーブルです。
天板は「ホワイトアッシュ(日本のタモ材)」で、白味がかった明るい色合いです。
テーブルサイズは直径1,350mm(サイズや形は他にも選べます)。
天板側面の仕上げは「垂直」か「テーパー」を選ぶことができます。
脚と天板はビスでとめているだけなので簡単に取り外しができ、引っ越しや部屋移動の際にも運びやすい仕組みにとなっています。

普段は椅子を4脚置いて使っていますが、椅子を増やせば大人数でも使えるのが丸テーブルの嬉しいところ。
食卓としてはもちろん、私が在宅で仕事をするときにもこのテーブルを使っています。パソコンを置きつつ、資料を広げても十分なスペースがとれるのでとても便利です!

丸テーブル|家具の手・若葉家具(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000029560.html

4人でパソコン作業ができる広さ(写真は自宅で広報メンバー4人でお仕事した時の様子)

 

KM.30 / ita-side table|大工の手

小泉誠さんデザインのサイドテーブル。
大工さんがつくる「大工の手」の家具の一つで、小口のつなぎ方に大工さんの技術が取り入れられているのがポイント!
材料はスギの板材を3層にしたJパネルが使われています。一般的な家具には比較的堅い「広葉樹」が使われることが多いですが、大工の手ではやわらかい「針葉樹」を多く使っています。手触りが良くあたたかみがあり、傷はつきやすいですが補修もできるので使い続けるごとに愛着がわく家具です。

縦に置けば、パソコン1台が乗せられるくらいのサイズで、隙間に本や書類を入れることもできます。
横置きにすれば小さなテーブルやベンチにもなり、置き方を変えていろんな使い方を選べるのが魅力的なテーブルです。

KM.30 / ita-side table|大工の手(http://wazawaza.or.jp/daikunote/km-30-ita-side-table/

 

椅子編

nihon|テーブル工房kiki ※販売終了

小泉誠さんデザインの椅子。
AIBAの住まい手さんも使っている方が多い「UU chair|宮崎椅子製作所(https://www.koizumi-studio.jp/item_uu_chair.html)」と、構造の考え方が近い椅子です(UU chairのお父さん的存在)。この椅子自体は、テーブル工房kikiさんの試作品としてつくられた家具で、以前家具の展示会にてオークションイベントがあり、その時に伊藤が衝動購入したものです。笑
樹種はウォールナットとナラ材が使われていて、樹種の色味の違いや座面も紫色で、見た目にも楽しい一脚。
座った時に肘がかけられることと、座面が広めでゆったり座れるので、今は5歳の息子の専用椅子になっています。

nihon|テーブル工房kiki(https://www.koizumi-studio.jp/item_nihon.html

bo chair|宮崎椅子製作所

小泉誠さんデザインで、グッドデザイン賞を受賞されている椅子です。
背もたれに細い木が使われていて、脚が鋭角に細くなっていくデザインがシャープで素敵!
我が家で使っているのはウォールナットですが、他にも樹種が選べます。
座ってみると腰から背中まで包み込んでくれるような座り心地。普段は主に私が座っていて、在宅時の仕事のお供にもなっています。

bo chair|宮崎椅子製作所(https://www.koizumi-studio.jp/item_bochair.html

村上富朗さんの椅子

木工作家の村上富朗さんデザインの椅子。
長野県で活動されていた作家さんで、元々伊藤の両親の友人でもあったという村上さん。伊藤も小さい頃からお世話になっており、村上さんが亡くなった後にご親族から頂いた一脚とのこと。
樹種はチーク系の広葉樹が使われています。
背もたれや前脚の延長に手すりがあり、腰掛けた時に安定感がある座り心地です。手触りも良く、かちっとしすぎない有機的なかたちが素敵です。

村上富朗さんの椅子

CHAIR 69|Artek

建築家のアルヴァ・アアルトさんデザインの椅子。
伊藤の実家近くの北欧家具のお店でヴィンテージ家具としてリペアされた状態で販売していたものを伊藤が購入したものです。
黒い塗装が施され、背もたれと足をビスでジョイントされていて、この無骨感がかっこいいです。
座面は平らな形でシンプルですが、きちんと安定感があって座りやすいです。
普段は主に伊藤が使っています。

CHAIR 69|Artek(https://www.artek.fi/jp/products

95+5|ISTANA TERRACE

小泉誠さんデザインの椅子。つながりのある工務店の社長さんから結婚祝いに頂いたものです。
名前が特徴的な家具ですが、座面の木の幅が95mm、間の目地部分が5mmということが由来だそうです。
横から見ると少しなだらかに湾曲しているので、座った時にお尻をゆったりと支えてくれる形になっています。
樹種はウッドデッキにも使用できる、水に強いチークが使われているため、部屋の中はもちろん、丈夫なので外で使うことも想定された家具。
とはいえなんだか勿体無いので、我が家では室内で使っています。笑

ミルキースツール|KAJART (カイアール)製

いとう家にある中で最小の椅子です。
もともとは名前の通り乳搾りをするときに使われていた椅子で、見た目は小さいですが大人が座っても大丈夫なように設計されています。
以前は伊藤が一人暮らしの時に、洗濯物を畳む時などに座って使っていたそうですが、今では子ども用の椅子として使用。
サイズ感もかわいらしく、使っていない時でも飾ってあるだけで素敵な椅子です。

ミルキースツール|KAJART (カイアール)製(https://kajart.co.jp/ac214.html

風呂椅子|ambai

小泉誠さんデザインの風呂椅子。
樹種は岐阜のヒノキが使われていて、針葉樹なので触り心地がやわらかく、水に濡れると木の香りがして癒されます。
水回りで使う家具なので、小口を極力表面に見せないデザインになっています。(小口は水を吸いやすいため、吸水されにくい設計をすることで長持ちする)
とはいえ、床に接している箇所の仕口は水が染み込みやすいので、そんな時は逆さまにすると乾きやすいです。
子どもの小さな踏み台としても使えますよ。

Double Steps|大雪木工

小泉誠さんデザインの踏み台。
樹種は北海道の広葉樹ハンノキを使っていて、明るめの色合と丸い穴のデザインが可愛らしい家具。
広葉樹は重いイメージがありますが、意外と軽いことと天板の下に掘り込みがあるので手をかけて持ち運びがしやすい工夫がされています。
オイル仕上げや表面の削りでなめらかな手触りてありつつも滑りにくい質感になっていて、踏み台としてしっかりした安定感があります。
子どもの手洗い時やお手伝いをしてくれる時にも重宝しています。
来客時に椅子が足りない時は、臨時的な椅子の代わりにもなり便利です。

 

お気に入りの家具が身近にあると、暮らしが楽しくなる!

伊藤・吉川でそれぞれ独身時代から買いためていた思い出の家具がいろいろありましたが(とくに椅子好きの伊藤の家具が多めでしたが)、新しく家を建ててからその家具たちが空間を彩る要素の一つとなっていて、嬉しく感じる日々です。好きなものに囲まれる暮らしは幸せですね。

そしてこのブログを書きながら、お気に入りの家具たちのためにやはり日々の片付けをしっかり行っていこうと決心した私です。笑
とはいえ、子どもが増えると家事がままならなくなることを実感中です・・・(子育て中の皆さんはどうやって片付けのやりくりをしているのでしょうか!?)
今は無理のない範囲で暮らしを整えつつ、楽しく暮らしていこうと思います。

今回ブログで紹介した家具を、伊藤・吉川がさらに詳しく解説している動画もありますので、是非ご覧ください。
また、来年1月に小泉誠さんと家具メーカーさんの展覧会も予定しておりますので、こちらもご興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。

●【ルームツアー動画】大切に使い続けたい「木の家具」|いとう家の住宅
https://youtu.be/mVrBpwPUhQ8?feature=shared

●2026年1月「こいずみ産地展」展覧会のお知らせ(福岡県大川市)
https://koizumidouguten.com/cms/wp-content/uploads/2025/07/koizumisanchiten.pdf

記:広報 吉川

たくさんの本と暮らす|にしたまの家

関連記事

  1. 大工の手でリモートワークを。

    世界的なコロナウイルスの影響にて、建設業界にも大きな向かい風が吹き始めて…

  2. たまには自分へのご褒美タイム

    こんにちは!設計・現場監督の樋口です。現在工事中の新築現場ですが、先…

  3. 一週間ホットパン生活

    こんにちは。こいずみ道具店Online Shopを担当している広報の中村です…

  4. 【おすすめの生活道具】小泉誠さんデザイン カキモ…

    こんにちは。広報の中村です!先日、蔵前にある文具店「カキモリ」に行ってき…

  5. 10/7(土)『手しごとCAFE』|練習!

    こんにちは!現場監督の荒生です。相羽建設では8月よりつむじ市で、多く…

  6. 庭の石 無隣庵

    庭の石の配置や形状に最近興味を持ちはじめて庭園などを訪ねては下ば…

  7. ちいさな楽しみ。

    みなさん、こんにちは。新築住宅事業部の樋口です。先日、お米が…

  8. 収納スペースの使い方|いとう家の住宅

    こんにちは!広報の吉川です。暑かったり寒かったり、安定しない日が続いてい…

新着記事

PAGE TOP