こんにちは、家づくりガイドのアタラシです!
今年もあと二週間ほどになりました。今年中に!ということがまだまだという方も、
とにかく体調管理と安全運転を第一に、2024年を走り切りましょう~~
今回は15年目シリーズではなく(楽しみにしていた方はスミマセン!)、
例年この時期の話題になる、来年の家づくりに関する補助金のことを書きます。
いくつかあるものから、今回はいわゆる子育て世代が対象となる「○△×□支援事業」を取り上げます。
対象となるのは、
申請時点で
・18歳未満の子どものいる世帯(子育て世帯)
・夫婦であり、どちらかが39歳以下の世帯(若者夫婦世帯)
のどちらかに該当する方々です。
該当する方で来年家づくりを考えている方は、ぜひお読みください。
「○△×□支援事業」。ここ数年の間継続されている住宅支援事業で、
・こどもみらい住宅支援事業
・こどもエコ住まい支援事業
・子育てエコホーム支援事業
・子育てグリーン住宅支援事業
こうやって書いてみると、
前年のワードを引き継ぎつつ文字数を揃える、というルールがある!?
それにしても、微妙にネーミングを変える理由が気になってしまう、
変えない方がもっと浸透して利用する方も増えるのでは・・・
今回の本題はここからで、来年2025年はいったいどうなるのか、
ようやく先月末に発表されました!
■2025年の住宅支援事業
まずは名称・・・
「子育てグリーン住宅支援事業」!!
(前年のワードは引き継ぎつつも、文字数は一文字増えましたね)
詳しい内容は「●こちら」←をクリック頂き、リンク先の国交省のページをご覧ください。
大きな目的は今までの基本方針通りで、
省エネルギーな暮らしが出来る家づくりが、新築・リフォームそれぞれにおいてより広がるような支援を行い、
「2050年のカーボンニュートラルの実現」を目指しましょう~~ というものです。
カーボンニュートラルは、地球温暖化に深く関係していると言われる「温室効果ガス」の実質的な排出量がゼロになる状態。
日本を含む120以上の国や地域で行われている世界的な取組みのこと。(~詳しく知りたい方はぜひお調べください!)
この実現には、温室効果ガスの排出を抑えることと、温室効果ガスの吸収を増やす・除去するという両面からのアプローチが必要とされ、
「子育てグリーン住宅支援事業」が目指す省エネルギーな暮らしが出来る家の促進は、温室効果ガスの排出を抑えることになるという考えがもとになっています。
■大きく変わったポイント
今までは、子育て世代・若者夫婦世帯が対象だった「○△×□支援事業」ですが、
今回は、全ての世帯が対象になる住宅が設けられました。
その名も・・・「GX志向型住宅」!!
まず「GX」ってなに!? って、なりますよね。
GX=グリーントランスフォーメーション:Green Transformation(「X」はどこいった笑)
GX:Green Transformation
化石エネルギー中心の産業・社会構造を、クリーンエネルギー中心の構造に転換していく、経済社会システム全体の改革への取り組み
トランスフォーメーション:変化、変形、変容 とかの意味なので、
「GX志向型住宅」というのは、
・クリーンなエネルギーに変化していく
・志向:気持ちがある・目指している 型の住宅 ということですね(私自身も、まだまだ噛み砕き中~)
それじや「グリーン」じゃなくて「クリーン」じゃん!
というツッコミもありつつ、「GREEN」からクリーンとかエコとかがイメージされるからでしょう。
GX志向型住宅である三つのポイント
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①断熱等性能等級6以上 →熱の出入りが抑えられる分、結果的に省エネルギーで良くなる
②再生可能エネルギーを除いた一次エネ消費量削減率35%以上 →省エネ効果の高い住宅設備の採用する
③ 〃 含む 〃 100%以上 →創エネ(太陽光発電)-使うエネルギー=0
①~③を満たすこと
これを、相羽建設の標準的な家と比較してみると、
①HEAT20のG2仕様(6地域でUA値0.46以下)のため、クリア!
②さらに省エネ効果の高い設備を選択 例:給湯器エコジョーズ→ECOONE(エコワン)の採用
③太陽光発電が標準仕様では無いため、上記の式になる様な計画が必要
ということで、②③は、その分の追加費用が掛かります。
GX志向型住宅の補助金額が160万円/戸なので、
②③の追加費用、その他証明書を取得するための申請費用等、GX志向型住宅であることを証明するための費用
※こうした費用も掛かります。
それらの合計額が160万円を下回る計画が出来れば、
実質的に追加費用が掛からずにクリーンなエネルギーにトランスフォーメーションしていく住宅が建てられます。
(補助金が振り込まれるのは引渡しから数ヶ月先になるので、初期費用は増えることになります)
その分ということなのでしょうか、
長期優良住宅の補助金額は「○△×□支援事業」ではずっと100万円だったのが、
今回80万円に減額されました(「建替え」の場合は100万円※古家付土地を購入し解体する場合ではありません!)
「カーボンニュートラルな世界の実現」というと、
ちょっと壮大なテーマでもあり、日々の生活の中では現実味を感じにくいかとも思いますが、
家の基本性能が向上することは、快適な暮らしの実現や光熱費が抑えられるということにもつながるので、
暮らしが始まってから掛かるお金という面でも、大いに意味のある取り組みではないでしょうか。
そして、東京都で家を建てる方は、「東京ゼロエミ住宅」という、GX志向型住宅と大きな方向性は同じ、家づくりの実現に向けた取り組みがあります。
一次エネの削減率等異なる部分もありますが、近い性能の内容なら東京ゼロエミ住宅の水準Bの場合160万円/戸、さらに断熱性能も一次エネの削減率も高い上位の仕様である水準Aの場合230万円/戸という補助金額が設定されていて、
国の補助金と都の補助金は今までの通りだと併用が可能になるので、
資金計画、建物の仕様やスケジュール等、全ての条件が揃う場合には、さらに大きなバックアップが受けられる可能性もあります。
■まとめ
その年度ごとに、家づくりに関する様々な取組み、支援事業などが設けられ順次発表されます。
(年度の途中で追加内容が発表されることも)
新築・リフォームとも、これから家づくりを考えられている方は、ぜひ「最新の情報をチェック」して活用頂きたいと思います。
そして、相羽建設での家づくりが具体的にどのように合致するのかは、個別のご相談の中でお話し出来ればと思いますので、気になる方はお気軽に「お早めに」お問合せください。
今年もたくさんのご相談を頂き、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年を~~
(記:家づくりガイド 新 次郎)