向き合うこと、伝えること

 

こんにちは!
相羽建設の伊藤です。

先週は満開だった東村山の桜も、3月末の季節外れの雪の日あたりをピークに花びらが散りはじめました。
今日4月3日は日中で外出した際の気温も20℃近くで、道路沿いの桜も葉桜になってきています。

新型コロナウイルス感染拡大の中で

ここ数週間で、新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進んで、今日のニュースでは世界での感染者が100万人を超えたそう。アメリカのNYやイタリアでも短期間で感染が驚くほど拡大して、残念ながら亡くなってしまう方も増え続けています。医療の崩壊が世界で起きている中で、日本も、東京もやはり厳しい状況が日に日に強くなっていることを実感します。

 

相羽建設でも、木の家や家具、庭のある暮らしや、職人さんの手仕事や太陽の熱や風など、自然を身近に感じられる暮らしを伝えたい……と、たくさんのイベントを通年で開催をしています。
ただ3月からは不特定多数の方が集まる「つむじ市」などマルシェイベントを中止したり、完成見楽会の開催時には、アルコール消毒やマスク着用を徹底した上で事前予約制として「3密(密閉・密集・密接)をさける」かたちで運営しています。春の一大イベント「こども工務店」も、今年で9年目の開催を目指して準備をしていましたが、参加してくれる子ども達やご家族、運営に携わる職人さんたちやスタッフなど、多くの人たちが集う場となることから、関わる人たちの健康を最優先に考え、春の開催の延期を決定しました。

●ニュース
【新型コロナ対策】「こども工務店9」延期のお知らせ|動画やWebでの情報発信
 https://aibaeco.co.jp/news/news-1416/

とはいえ、これから家づくりを考えているご家族にとって、木の家に実際に触れて、その空間の中で体験する時間はとても大切なものです。その理由は、家は完成するまでで終わりではなく、そこに家族が永く住み続けていく場であるから。

どんな家をつくり、どんな暮らしを営んでいくのかを考える上で、五感を使って体感していただくことを様々なかたちで重ねていくことが、より良い家であり、家族の成長をつくっていくはずです。

 

動画やWebで伝える

ただ、東京都でも週末の外出自粛要請や平日での自宅でのリモートワークの推奨が発表される中、建物の見楽会やモデルハウスやショールームへのお出かけを心配される方もこの時期はいらっしゃると思います。
なかなか出かけることを躊躇する状況で、木の家の価値や住まい手さんの暮らしぶりに触れ、相羽建設が大切にしている職人さんの手仕事の魅力を伝えたい……と、インターネットを通じた伝え方の工夫に取り組んでいます。具体的には、お客様とのお打合せでWeb会議(zoomやLINEなどテレビ会議)を活用したり、Youtubeで動画を通して発信をすることに挑戦しています。

iphoneとジンバルで映像撮影して、iPadやPCで編集にチャレンジ

 

映像の撮影・編集のプロであるシネマトグラファー の前田比都美さんとの動画制作のお話を以前ブログでもご紹介させていただきましたが、もちろん同じクオリティにはなりません(汗)自分でやってみると、第一線で活躍するプロの凄さが分かります。
それでも、「まずは伝えたい」という気持ちを持って取り組むことが大事……と3月に動画をつくりました。
ぜひお時間のある時にご覧いただければ幸いです。

 

●秋津町の家|ZEH(ゼロエネルギーハウス)|相羽建設株式会社

 

●「大工の手」をつくる|相羽建設株式会社 社員大工

 

 

 

 

きちんと向き合うこと、最前を尽くして決断すること

こども工務店の一コマ。開催前に、子ども達に職人さんへの挨拶を伝える渡邉さん(写真/寺島由里佳)

延期することになった「こども工務店」。毎年、参加する子ども達や親御さんに「職人さんのかっこよさ」や「手仕事の楽しさ」を感じてほしい……というのがイベントを開催する理由の一つです。
そして今回、こども工務店の社長を務める相羽建設の現場統括の渡邉さんがギリギリまでイベントの開催か延期を悩んでいた中で、こども工務店の目的をあらためて考えた時、『これだけたくさんの職人さん達が集まって、かけがえない一日をつくろうと力を結集する日も、一年でこの日以上のものはないんだ』と感じたのだそう。そう思った時、やはり子ども達や職人さん達が参加を悩まずに、思い切り「こども工務店」を開催できる時期にあらためて延期しようと決断できたそうです。

大工さんや左官屋さん、塗装屋さん、、、と合計で12以上の職人さんの仕事を体験する一日(写真/寺島由里佳)

 

 

モデルハウススタッフの布施さんも、つながる作家さんを招いて素晴らしい作品の展示とともに自邸のオープンアトリエとともに見楽会を企画していましたが、「お客様が作家と顔を合わせて、作品を手にとってその素晴らしさを感じてほしい」という意図がこの時期では難しいと、考えに考え抜いた上でこの春の開催は延期を決断しました。

モデルハウススタッフの布施さんの自邸の工房にて。布施さん自身も和紙作家として制作活動に取り組んでいます

 

 

ainoha100号で自宅を紹介して、4月中旬に見楽会を計画してくれることになった専務の早川さんや暮らしのコーディネーターの相羽照美さんご家族も、様々な配慮をしながら、開催に向けてたくさんの準備をしてくださっています。

「明るい土間があるおおらかな家」基本設計:田中敏溥建築設計事務所

オープンハウス「明るい土間があるおおらかな家」(築11年・OMソーラー搭載)

日 時:2020年4月11日(土)・12日(日)
事前予約制 10:00-/11:00-/13:00-/14:00-/15:00-/16:00-(各回1組・約1時間)
詳しくは・・・ https://aibaeco.co.jp/event/event-1330/

 

 

 

今は、本当に伝えたいことが何かを考える時間

インターネットやテレビで連日の報道やニュースを見ながら、今は経済活動をとめて、営業を「自粛」したりイベントを「中止」すべきなのか、と考えることももちろんあります。
SNSでは日々感情的な言葉が行き交い、政府の決断や対応への不満や葛藤の言葉もたくさん目にする中、果たしてどの情報が正しくて、どんな判断が適切なのかーー。

でも、そんな今だからこそ、自分が、自分たちが何を大切にすべきなのか、
どんな行動をして、何を伝えるべきなのかを見つめ直す時期なのかもしれません。

状況は刻々と変化して、家族や友人など大切な人たちとも気軽に会えない状況が続きますが、前を向いて意思を強く持ち、自分が今できることを日々実践していきたい。

 

 

 

 

 

 

記:新築住宅事業部 伊藤夕歩

暖かい雪降る町。

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